求められているのは、マネジメントのできる「マネージャー」

1.求められているのは、マネジメントのできる「マネージャー」

■いわゆるIT分野で「プロジェクトマネージャー」という肩書きで呼ばれている人と、ビジネスのマネジメントをやっている「マネージャー」とは本質的に異なっていると感じる。



IT企業においては、本来、両方の能力を備えた人が求められているのに、「プロジェクトマネージャー」は、どちらか一方に偏った人が多い。



システム開発を行っていく中で「プロジェクトマネージ」ができる人が、「いわゆる「マネージャー」としてすごいか?」と聞かれると、そうはなってない。



「プロジェクトマネージャー」は、システム開発のごく一部の小さい「プロジェクト」を「マネージ」できているにすぎず、システム開発の一担当者が単に偉くなっただけという人が多すぎる。



2.「マネージャー」の定義は明確ではないが



■「プロジェクトマネージャー」と呼ばれる人たちには、なかなか自ら期待されているものは何かという事が明確に見えていない。



ただ、経営者がプロジェクトマネージャーに「求めている事」は明確である。もっとも、経営陣以下の役付き(部長・課長etc)の中では、「プロジェクト・マネージャー」に対して、「何をやれば、君はマルだ」と言う定義が曖昧になってしまっているが。



むしろ、人によってバラバラ。「システム開発プロジェクト」をマネジメントする事と考える人

もいれば、「プログラミングを上手にできる人」の定義で使う人もいるし、「人材育成・収益管理」に長けた人を指すこともある。



3.でも経営者からみれば「マネージャー」の定義は明確



■企業内での立場の違いもあるが、「システムマネージャー」もやはり経営者から見て評価される「マネージャー」になるべきであると考える。



そのためには、2つの役割があると考える。



第一に、「もの作りに明るい事」。実際にプログラミングに長けていなくてもいい。ただし、「もの作り」が分からないと困る。



第二に、「人材育成・収益管理」など、普通のマネジメントが出来ないともっと困る。厳しい時代が続いている中でコスト管理は最も大切な仕事であるし、大切な若手社員を育成できないようであ

れば、次の時代は存在しない。



■残念ながら、IT企業では、真の「マネージャー」と呼べる人は少ない。単なるプログラム作りのうまい肩書きだけの管理職はたくさんいるが・・・。



■管理職は、担当者としてよくできる人達が、資格体系に則して、順番に昇格していっているだけで、やっている事は基本的にいつも一緒、何も変わらない人が多い(そんな人もいれば、本当に管理者、マネージャーとしてやっている人もいる)。



「ほんと、むつかしいね。プロジェクトマネージャーって」



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